さようなら、さようなら

七夕の夜、実家で最後の一匹になっていた老猫が逝きました。
小学校中学年くらいに生まれた猫ですから、もう二十歳くらいだったでしょうか。
一時期、14匹ほどの猫がいて、「猫屋敷」状態だった実家。
老猫タマミは、背中に三つ丸い玉が(くし団子みたいに)並んだ、特徴のある毛模様の猫でした。
母性が強くて熱心に子育てをする猫で、でも猫嫌い(笑)
甘えん坊で人懐っこい、そして晩年のギリギリまで「老けない猫」でした。


猫って、老けると眉あたりの毛が薄くなるんですよ。
毛並みもバサついてくるし。
彼女はそれがぜんぜんなかった。
今年の春くらいからですか、毛並みがすこしバサついてきて、「あぁ、やっぱりこの猫も老いるのだな・・・」と寂しくなったのは。
ここ数日は、食べ物が食べられなくなって、栄養剤をストローで飲ませていたそうです。
これだけ長生きしたのだから、悲しまずに見送ってあげたい・・・けれど。
やっぱり今、実家を出て別の家庭に暮らしてるとはいえ、長いこと連れ添った相手です。
年数から行ったらぜんぜんオットと過ごした年数より長いんですよ。
じわじわ悲しいですよ。
一昨日、お墓に入る前にタマミに会いたいと思って実家に行ってきました。
久しぶりに、慣れ親しんだ猫の遺骸に触れました。
すでに一昼夜経っている彼女の体はすっかり硬く凍えていて、つむった目蓋は落ち窪んでいました。
軽くて、柔らかくて、暖かかった彼女を思い出して泣きました。
「長い間、ありがとう」という言葉が口をついてでました。
「いまの悲しみは、あのときの幸福の一部」
この言葉、かみ締めています。
そう思えること自体が、幸せだと思うから。

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