私の骨
オカルトファンタジーとも取れる短編七編。
作者は「東北の奥深い怖さ」を出したかったようです。
確かに、出まくりです。
コワイです。
なにが怖かったって「百物語」形式で行われている設定の話のこまかいエピソードが怖かった。
こっちで説明がつけられない、そういう話が実は一番コワイんだなと実感できます。
そう言う話は、他人事ではなく、いつ自分の身に起こってもおかしくないからでしょう。
だって、説明つけらんないんだもの。
何でなんだか誰にも分からないんだもの。
そこを狙って大当たりしたのが「リング」でしょう。
その証拠に、なぞが明かされていく続編は怖くもなんともないでしょ?
「黒い家」と「私の骨」と続けて読んだので、昨夜は寝室の明かりはつけっぱなしで寝ました(←小心者)