「職場における喫煙対策のためのガイドライン」が7年ぶりに改正されるそうだ。
10年近くセブンスターを吸いつづけていたが、去年の10月から禁煙している俺にとっては朗報。
asahi.com : 社会
改正案は、喫煙コーナーに代わり、非喫煙場所に煙が漏れない喫煙室の設置▽空気清浄機ではなく、煙が拡散する前に吸引して屋外に排出する方式、をそれぞれ推奨。煙が漏れないように、非喫煙場所から喫煙室へ向かって一定以上の空気の流れがあるよう求める。やむを得ず空気清浄機を使う場合は、換気に「特段の配慮」が必要とする。
例えば、今勤務しているオフィスビルでは、ビルの1Fに共用喫煙コーナーがある。
出勤すると必ず煙草の煙の洗礼を否応なしに浴びることになる。
外に出るときも必ず。
そして、オフィス内では隔離された喫煙ルームに空気清浄機。
でも臭いも煙もガンガン漏れてるんだよね。
仕事の接待で飲みに行けば、ほぼ100%に近い喫煙率。
スナックなんか入ろうものなら、あの狭い密室に煙が充満して、ここはガス室ですか?これは拷問ですかってくらいなもんだよ。
正直、以前喫煙者だったし、後ろめたい気持ちもあって、余り強く言えないって部分もあるよ。
禁煙始めて半年経ってるけど、いまだに吸いたいと思う瞬間はあるしね。
だからこそ、煙を吐きかけられると物凄いムカツクんだよね。
どんな想いで俺が禁煙しているのかって。
偉そうに、体に害だから止めたほうがいいよなんてことは言わないからさ、俺に絶対に臭い嗅がせないで、煙かけないでと言いたいんだよ。
食事時とか、「煙草吸っていいかな?」と聞いてくれる人はまだマナーがいいけど、なかなかダメですとは言えないよ。
「吸ってもいいけど、絶対に煙出さないでください、吐かないでください」
って答えたいけどね(^^;
煙草吸ってるときは、吸ってない人ともうまく共存してると思ってた。
人前では吸わなかったし、食事時なんて絶対に吸わなかったし。
でもね、吸わなくなって気づいたことが沢山ある。
喫煙者が近くにいるだけで臭いんだよね。
喫煙コーナーの近く通るだけで嫌なんだ。
いくら人前で吸わない努力してても、家に帰ったら家族の前ではついつい吸うしね。
日本は国際的にも、喫煙者に対しては優しいほうだと思うよ。
絶対ダメじゃなくって、分煙でしょ。
どしてこんなに非喫煙者が我慢せねばならんの?
喫煙者の方々には色々むかつく記述もあったかと思う。
でもね、その思考を支配しているのはニコチンなんだよね。
ニコチンがそう思わせてるんだよ。
ニコチンを憎んで、人を憎まず。
僕が禁煙した理由は、健康のためなんかじゃない。
ニコチンに支配されたもうひとつの人格が僕の中にあることに気づき、いつかそれを制御できなくなるのが怖かったから。
「タバコも吸えないやつは信用できねぇ」とは、私の某知人の言葉です。
「人生の楽しみを知らない」だの、ニコチンに支配されてるとも気づかずに「タバコ哲学(美学)」を語る方は大勢いらっしゃいます。
非喫煙者がつらそうな顔をしていても、「ちょっと煙いけどごめんね」って言いながらすっていたり。
喫煙していると煙草の煙がどれだけ嫌なものかわからないんですね。
自分がそうだったのでわかります。
残り香だけで「うっ」ってくるのがわからない。
「そんな大げさな~、イヤミ?それ」ってなもんですよ。
もちろん、紳士淑女な喫煙者もいます。
が、公共の場で吸うということは、「9割の確率で他人に迷惑かけてる」というのに気づいて欲しい。
シガレットバーだけですよ、大丈夫なのは。
「誰かに迷惑をかける行為」に「美学」も「哲学」もありはしないことに気づいていただきたいものです。