犬を飼う

犬を飼う

久々に、よい本に巡り合えたと思う。
本の中には「何度も繰り返し読む、よい本」と「時々思い出して読むよい本」がある。
どちらがよりよい、ということはなく、それぞれが素晴らしい。
「犬を飼う」は、後者の方だと思う。
ただ、誰にでもお勧めできるかと言えばそうではない。


大切なものを亡くした経験のない人にはなかなか作品の芯が見えてこないのではないかという気もする。
分からないだろうと思うんだけれども、そういう人にこそ読んで欲しいとも思う。
ちょっと不思議な気持ちだ。
そうだな…動物とかを飼う機会があまりなくて、「動物のお医者さん」なんかを愛読している人に読んで欲しいなと思う。
「動物のお医者さん」を批判しているわけじゃないよ。
私は、ほとんどのせりふを暗記してるくらい好きなんだから(^_^;
ただ…うまく言えないけど、読んで欲しいと思うんだな。
説教じみたことを言うのは、「犬を飼う」という作品に対して失礼だと思うからしたくない。
あぁ、違う、言いたいのはこんなことじゃないよ。
とにかく、手に取れる機会があったら読んでみてください。
私は…自分のココロに刺さっている小さなとげが痛んだ。
それは作品を読んで流した涙から掘り起こされたものだ。
きっと、「犬を飼う」を読み返すたびに痛むのだろう。
とても、切なくてやりきれないけれど、きっと何度も読み返すだろう。
#最後は個人的な呟きです。あしからず…

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