グルタミン酸とイノシン酸の強襲

年始早々、我が家はグルタミン酸とイノシン酸の強襲を受け、休みボケ&寝正月な我々はなす術も無く撃沈。
体重2kg増という悲しい現実を前に、それでも明日も友人を呼んで鍋を敢行するという暴挙に出ます。
お節にと用意した松前漬が発端でした。
ただでさえ松前漬大好きな俺なのですが、スーパーでは調味料ドバドバで唐辛子で辛いのか、調味料で痺れてるのかわからないような松前漬しかおいておりません。
今回は幾分かマシなものが手に入ったので、大事に食べるのを楽しみにしていたのですが、一気に全部喰ってしまったのです。
あぁ、続きが喰いたい・・・喰いたいと思いつつスーパーに足を運んでみるも、やはりそこには水あめやら保存料やら化学調味料やら何とかエキスやら・・・そんなものしか入っていない、口に入れるのも恐ろしいものしか置いてない。
じゃあ自分で作るかと、五島の剣先スルメと尾札部の真昆布を・・・ってそんなもの売ってるわけも、買えるわけもないので、泣く泣く漬物用に細切りにしてあるスルメと昆布を買ってきました。
おいし~い日本酒とおいし~い醤油で漬け込むつもりだったのですが、醤油が残り少なかったのでもったいなくて、ふつうの醤油使っちゃいました(^^;
でも美味しくいただくには最低でも3日以上は漬けておかないと。
3日も我慢できない!
というわけで、昨夜は禁断の魯山人飯(美味しんぼ86巻 第4話)に挑戦しました。
ビバ!グルタミン酸・イノシン酸!!


作り方は美味しんぼを読んで頂くとして、シンプルなだけに素材の質と、手際の良さが要求されるのだと、作ってみてつくづく感じました。
当然今回は、まともな昆布も用意できてませんし、カツオ節削り器だってまだ購入してないので(「まだ」です)、削り節の2番だしと10倍ダシ(美味しんぼ77巻 第5話<2>)の残りを合わせて使いました。
正直なところ失敗でしたね。
昆布は、本当に切れ味の良いハサミでないと、じょきじょき切れません。
できるだけ細く切らないと、食べるときに流石に固すぎて食感がよくありません。
今回は納得いくだけ細く切れなかったので、昆布は一緒に食べませんでした。
カツオ節はやはり、卸したてに限るでしょうね。
10倍ダシは、それ単体で最高級の昆布やカツオのダシが配合されているため、結果として昆布のグルタミン酸の威力が強すぎて、カツオ節のイノシン酸が弱かった。
あと昆布の量と、ダシの量が掴みきれなかった。
やっぱり何度か失敗して、自分の五感で感じ取るしかないのでしょうね。
ほどほどの材料を用意して、失敗を重ねる、そういう風に取れば、今回の失敗は明日への糧になるのでしょうが。
とはいえ、喰ってみたらですね、妻と2人で3合の炊きたて鍋ご飯が、一瞬でなくなりました(笑)
そして翌朝、日記を書いている今も、実はご飯が炊き上がるのを待ってる状態です。
恐るべしグルタミン酸&イノシン酸。
慎重に鍋で炊き上げた炊き立てのコシヒカリに、お玉一杯のグルタミン酸とイノシン酸の汁をぶっかけて、ずるずるいただく・・・。
あぁ、日本人に生まれてよかったと感じること請け合いです。
これを、最高の素材でやっちまったらどうなるんでしょうか。
もう1kgくらい増えるかと覚悟している今日この頃です。
すっかり魂は悪魔に売り渡しました。

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グルタミン酸とイノシン酸の強襲 への2件のフィードバック

  1. はるか のコメント:

    松前漬は、茶漬けのトッピングにするとちょうどいいんですよ。
    ってか、めちゃウマなんすよ。
    でも、するめって胃にあまり優しくないでしょう?
    お茶漬けもあんまり胃に優しくないでしょう?
    ・・・私、食いすぎて胃が痛いんすよ・・・。

  2. はるか のコメント:

    いま、素飯に松前漬けをのっけてガッツガツ食べてます。
    なかなか味がこなれなくて「お茶漬けトッピング」でないとキツイ味だったのが、漬けてから半月くらいたったいま、別物といっていいくらい変わりました。
    やっぱ、漬物なんすねぇ、時間かけなきゃ美味しくならないんですねぇ。
    するめがシットリとしてかむと奥に甘さのある旨みがしみだしてきます。
    私はしばらくメシのおかずはこれだけでいいです。

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