キル・ビル Vol.2

キル・ビル Vol.2

「とにかく、買って手元におきたい!」と強く思った作品。
出てくる人がすべて素敵!!
ビルの横笛欲しい!!渋いぞ、カッコいい~~~><
「ミスターブロンド」こと、マイケル・マドセンもすごいイイ味だしてるし。
なにより、エルがカッコよかったなぁ。あの悪女さ、カッコいいなぁ。前作でも、ナース服着て口笛吹いて歩いてくるシーンが大好きでした。
パイ・メイが出てくるくだりは、一作目のキッチュさがあって、ジャッキー世代の私にはなんの違和感もなくなじみました(笑)
実際のところ、ここらへんは「燃えよ!カンフー」へのオマージュなので世代がもう1つ違うんですけどね。
お話の屋台骨は「マカロニウエスタン」です。カメラワーク、音楽の使い方。
ウエスタン見たことない人は、「夕陽のガンマン」をまず観て予習してもいいかと思います。
あ、私、イーストウッドのマカロニウエスタン大好きだし、ジャッキーも大好きだし。
なら、これが好きになるのも当たり前だよなぁ(笑)
以下、少々ネタばれしつつ、細かい話へ。


この映画のいいところは、基本的に「渋い大人」な俳優で構成されてるところでしょうか。
タランティーノのキッチュさを若い人間でやると、前作のような感じになるのかな?
ルーシーや千明ちゃんとか、エグかったもんなぁ(笑)
続編のこれは、出てくる人間のほとんどが悪いやつなんですよ。
ユマ演じるヒロインだって、もとは殺し屋ですからね。
彼女は、自分のやってることに疑問を感じて殺し屋から足を洗おうとしたんじゃなくて、生まれてくる子どものために変わったわけで、やっぱり悪人なんですよ。
(もちろん、私の解釈ですけどね)
でね、ここからがタランティーノ作品の真骨頂かと思うんだけど、「悪いやつで裏切るし、嘘つくし、汚いこともするけどカッコいい」んだよねぇ。
普通、「悪人にも一寸の良心」みたいに描いて観客の同情をひくもんなんだけどね。
タランティーノ作品の悪役たちは、みな悪人のままなんだよね。
悪人のまま、悪人が愛を語るわけですよ。これは渋いっすよ。
「おれたちは殺されて当然だ、彼女は復讐する権利がある」とかいいながら、塩入りの銃をぶっ放して相手を生き埋めにしちゃうんですよ?
素敵過ぎじゃないですか??渋くないですか?そのあとあっけないところもタランティーノ節!
特典映像も「元ネタがわからない世代」にはいい解説になると思いますよ。
俳優さんとタランティーノ監督のインタビューもいいですし。
あと、一作目もいいけど、二作目の音楽はさらにいいです!
実母に聞くと、みんな古い曲なんですよね。
リメイクされて使われてるものもあるそうですが、(私はその見分けもつきませんが)どれも古い曲だとか。
気に入った人はみんなサントラも買うんだろうなあと思いましたね。
私、口笛ふけないけど、エルの口笛の曲できるようになりたいなぁ。
そりゃもう、スナフキンの「おさびし山の歌」くらい憧れですわ。
ここまで嗜好性の強い作品ってのもそうそうないと思う。
今年観た「新作映画」の中ではピカいち!

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キル・ビル Vol.2 への1件のコメント

  1. takatoのblog のコメント:

    キル・ビル Vol.2

    vol.1に引き続いて見ました。vol.1とは全然テイストが違って、アクション部分が減りました。そして、グロさもちょっと減って安心です。プライドの心の内面多くを写していたような気がします。見終わった後のの感想は女は強いなぁということです。しみじみとそう思いました。 【ネタばれ】 ラストのシーン、ビルとザ・プライドの子供とのシーンはなんとも泣けてきます。3人幸せに暮らすという選択肢を選んでくれないかと思いながら、やはり、そうはいかなかったようで、悲しいですね。プライドと娘は幸せに暮らして欲しいものです…

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