日常生活

段ボールも、だいたい片づき、日用品の定位置ができつつある。
駅近くのスーパーに、ベビーカーを押して買い物に行くのも日課になった。
すっかり、ベビーカーに馴れた私の体は、抱っこで梨彩を支えるのはもうできないのではないだろうか(笑)。


自宅からいちばん近いスーパーはあるのだが、狭い商店のため、ベビーカーを押していくと、梨彩が手に届くものを片っ端から床に落としてしまうので、落ちついて買い物ができないのだ。
駅の方まででてくれば、通路の広いスーパーが二件ほどあるので、必要に応じて使い分ける。
梨彩をおぶる辛さも、冬の氷道をおそるおそる進む辛さもないので、札幌にいたときは遠く感じる道のりでも全然苦にならない。
なので、毎日少しづつ寄り道や、道草をしながら買い物にいく。
一度に大きくそれた道を歩くと遭難する恐れがあるので(笑)、今日は道を一本、明日はもう一本と、だんだん道草の幅を広げていくのだ。
古い家並みを見てると、「下町」と言う、北海道にはない雰囲気が漂う。
瓦屋根、雨戸、縁側。勝手口なんてのがあったり。
人通りも少なく、家の前に椅子を出しておばあちゃんがのんびりお話をしてる。
その隙間に、ガラス屋とか、小さな電気屋とか、工具店なんてのが店を出している。
なんだか、そう言うのを見てると、見慣れないせいかすごいノスタルジーを感じてしまう。
夜、自宅の窓からは遠くの高層ビルの赤い明かりが見えるけど、その手前に見える黒い影は瓦屋根だ。
そのうちなんの感動もなくなってしまう風景なのだろうけど、新鮮だ。

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