ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ

実在のチェリストの話です。
最初は、登場人物の女の子たちが着ている服とか、小物がトラッド系でかわいいなー、なんて思ってみてましたが、そのうちそんなコトバは出せなくなってしまいました。
なんていうか、むき出しの神経が悲鳴を上げているような、そんな映画でした。
胸がえぐられるような痛みがありました。
ワタシは、彼女が出ているドキュメンタリーを何年も前に見たことがありましたが、その時の彼女はたぶん人生で一番楽しかった時期、チェロを弾くことが楽しかった時期だったのでしょう。
それが印象的だっただけに、映画の彼女は痛かった。
原題は「ヒラリー&ジャッキー」で、ジャッキーはジャクリーヌ、ヒラリーはジャクリーヌの姉でこの二人を中心にストーリーが進むのですが、立場上、ワタシはどうしてもヒラリーの目線でジャッキーを見てしまうのです。
そうすると何度も彼女をキライになりそうになるんだけど、どうしてもキライになれない。
ほんとうに、痛い映画でした。

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