アメリカンドリームの崩壊

田口ランディさんのコラムを読んだ。
彼女は自分の中にあったアメリカへの幻想が死んだと書いていた。
似たような気持ちを私も持っている。
ただただひたすらの幻滅ではない、ちょっと寂しい気持ちの混じった幻滅。
アメリカ黄金期のアメリカンドリームはもうどこにもないし、彼らが掲げる「アメリカの正義」を実現するには世界情勢は複雑になりすぎてし
まった。
もともと人間ってここまで広い視野でものを見るようにはできていないんじゃな
いかとさえ思う。
とあるサイトでダライ・ラマ14世がブッシュ大統領に当てた手紙を読んだけれど、(これも田口ランディさんのコラムを読んで知り得た情報)
手紙の最後が印象的だった。
「わたしはあなたがきっと正しい決断をされることと確信しています。」
私にはアメリカの姿勢を肯定して賛同してるんじゃなくて、「自分自身を見つめ
てそして考えろ」って言ってるように思えた。
湾岸戦争の火種になったサダム・フセインが「今必要なのは武力でなく知恵だ」
と言った皮肉な台詞とあいまって現状メディアとのギャップを浮き彫りにする。
アメリカが見つめなきゃいけないのは、敵地のテロリストではなく、おのれ自身
じゃないのか。
アフガニスタンでもどこでもアメリカの報復の先で一人でもテロリスト以外の犠牲者が出たら、その時点でアメリカは世界最大のテロリスト国になる。
アメリカはそれを望んでいるんだろうか。

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