花よりも花の如く

成田美名子さんの新シリーズ。
「ナチュラル」に登場していた西門さんのお兄さんが主人公になってます。
今回はストーリーものじゃなくて一編一編独立型。
著者の趣味がこうじて作品になったという感じ。
「CIPHER」の頃は彼女が「能」を題材にした話を描くなんて思ってもみませんでした。
繊細なタッチで能舞台を描いていて美しいです。


「ガラスの仮面」みたいなグローイングアップストーリーではありません。
「ルポ」から作った「ナチュラル外伝~お能編」といった風情です。
気軽に読めます。私のように、能の知識ゼロな人が読むと楽しいかと思われます。
(私は「羽衣」「楊貴妃」くらいしか観たことないです。狂言に至っては、「釣狐」くらい?)
著者本人がとても楽しんで描いてる様子が伝わってくる小品。
ファンならおすすめ。

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花よりも花の如く への2件のフィードバック

  1. かずき のコメント:

    「能」って聞くと先日の小噺を思い出す。
    トイレ(特に小さいほう)を我慢していて、ある線を越えると人は激しく踊りだし、それを「おしっこダンス」と呼ぶが、そのむこうのラインをさらに越えると、「能」を舞うという話。

  2. はるか のコメント:

    「動から静へ」
    「能」は、すごく抑えた動きでありながら、実は「抑える」ことによる運動量はかなりのものだそうで。
    私も能を舞うときはすごく汗をかきます。
    冷や汗ですが・・・。

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