なんでだろう、これを何度見てもじわっと涙が滲んでくる。
僕の社会人としてのスタートは、小さなプロバイダの管理者からだった。
上位プロバイダとの専用線が384kbpsしかなかった。
自宅にT1の常時接続を引き込むことが、夢だった。
床下を這いずり回ったり、サポートの電話に追われたりしても、接続できたときのお客さんの喜んだ表情がモチベーションだった。
今は通信を専門とした仕事をしているわけじゃないけど、もうすっかり、誰もがネットワークにつながっていることが当たり前になった。
「繋がった」っていう感動なんて忘れ去られてしまうくらい、オンもオフも区別の無い、常時オンラインな世界。
忘れたはずの感覚が、なぜか蘇ってきて、気がついたらNexusOneを手にしていた。