ずらり 料理上手の台所 (クウネルの本) お勝手探検隊 マガジンハウス 2007-09-20 |
ここ数年で買った本の中で、「聖☆おにいさん」よりも読み返した回数の多い本です(笑)
買ったのは一昨年の秋くらい。
台所を少し使いやすく見た目にもよい感じにしようとしていた時期にタイミング良く出会いました。
ケンタロウ氏をはじめとする料理研究家の方々や、フードコーディネーターの方々など総勢21人の台所を短い文章を交えつつ紹介している本で私にとっては完全に「癒しの写真集」(笑)
以下、料理下手(&整理下手)な私が読んでの感想など。
数年前から室内をおしゃれにしたいと思うようになって、インテリア雑誌などを参考に台所をいじくるようになってたのですが、雑誌に紹介されてる台所はどれもこれもスキがなくって、まねしきれない・・・と早々にねをあげていました。
商品パッケージが見えないようにアンティークなかごや缶を利用したり、DIYでおしゃれなツールを作ってみたりとおしゃれ台所へのハードルは私みたいな人間にはかなり高いのです・・・。
かごとか缶くらいなら買ってくればなんとかなるけど、下手な人間がやるとますます台所が狭くなるだけ。
「おしゃれにしたいから」が出発点だと上手くいかないと気づいたときには飽き性の私にはもう手遅れで台所は必要のないごちゃごちゃ雑貨でいっぱいに・・・。
大体、おしゃれな料理(ってどんな料理かわかんないけど)自体つくらないんだから、設定からして無理があるんですよ。
それが分かって、いらないものを捨てていって、必要なモノだけ再構築していったのが一昨年くらいから。
ちょうどそのころにこの本を読んで、「ちゃんと手入れが行き届いてモノが大事に扱われている台所ってそのままでじゅうぶん素敵なんだ」と知ったわけです。
おしゃれさではインテリア雑誌に載ってるモダンなシステムキッチンとかの方がカッコよかったりするのかもしれませんが、道具フェチのケがある私には、こちらの本に載ってる使い込まれた道具や台所の方がずっとずっと素敵にうつりました。
日頃から台所が仕事場、みたいな人たちの台所は機能的で使いやすそうでその人たちの日常が伝わってきます。
「マネしてみよう」と思うより、「ああ、台所きれいにしてこよう」と思わせる本かも。
綺麗にして使い込んでいくちに私の台所もいつかこんなふうになったらいいなぁ、なんて。
文章もよいですが、やっぱり写真がイイです。
道具(しかも使い込んでる)好き、台所の実用雑貨が好きな人にはかなりおすすめ。
余談ですが番外編のケンタロウさんの料理、コーンご飯とガパオ飯、じゃがいもとサワークリームのサラダを作ってみましたが、どれもカンタンで美味しかったです。