寝る間を惜しんで読破した。
日記読者の方から、「ハンニバル」映画化に当たって「羊達の沈黙」でクラリス役を演じたジョディ・フォスターは出演を拒否したという情報をいただいて、「どんなストーリー」なのかとても気になっていた。
読み終わって、確かにジョディ・フォスターは出演しないだろうなという感想を抱いた。
レクター博士の大ファンの私は「羊達~」の続編が出るのを熱烈に希望し、出来ればそれはレクター博士中心の物語であって欲しいと願っていた。
まさに、願ったとおりの作品であった。
しかし・・・。
彼を中心に物語が回るというのは心中複雑な思いを常に抱えながら読み進めることになるのである。
(彼がどのような人物かおわかりの方にはわかっていただけると思うが)
特に、ラスト近くの描写はなんとも言えない気持ちであった。
単なる殺人鬼をめぐる物語ではないその複雑さは、「映画化、難しそうだな~」と思えるのだけれど、アンソニー・ホプキンスのことなので見事に演じきってくれるだろう。
監督もリドリー・スコットだし。
何よりも、おそらく再びこの作品の続編が出されるだろうと思わせるラストシーンが嬉しかった。
ただ、登場人物にとっては苦難満ちたストーリーになるのではないかと思うけれど・・・