これから宗教戦争になるのかも

ついこの間、「これは宗教民族戦争ではないのに勘違いしてる人がいる」と書い
た。
現に、取り違えてアメリカ人がアメリカ系アラブ人を殺害している。
しかも、アラブ人に間違われてインド人まで撃たれている。
これからの状況次第で本当に宗教・民族戦争になっていきそうだ。
アメリカがキリスト教極右、イスラエルがユダヤ教極右、タリバーンがイスラム
教極右。
「十字軍のようにエルサレムを守れ」という声さえ聞こえ始めているらしい。
宗教戦争ほど、血なまぐさい不毛な戦いはないというのに…。
夫が面白いことを言った。
自由の国アメリカは建国当時から他者の自由を剥奪して自らの自由を得てきた。
本土を脅かされたことが真珠湾以外にないアメリカは叩かれたことがないから今
回のテロで相当アタマに血が上っているのだろうと。
確かに、自由の国と言いながらアメリカがやってきたことって、インディアンか
ら土地を奪ったりとか黒人をアフリカから連れてきて奴隷として働かさせたり。
乱暴な言い方をすれば、叩いては来ても、叩かれたことのない国。
でもさ、思ったんだけど、アメリカが反撃することこそがテロリストの目的だと
したら?
ラディン氏が首謀者だったとして、彼がイスラム圏の国々の反米感情を更に高ま
らせ、イスラムの結束を強めてアメリカに対抗していくことを考えに入れてテロを起こ
したのだとしたら?
犯罪者のことを誉めたくはないけれど、あれだけ大規模なテロを大国相手に起こ
せた相手。
その後のことを何も考えてないとは到底思えない。
「侮辱を消すには血を流すしかない」と言っていた彼なら十分考えそうだと思う
んだけど。
もともとイスラム圏には根強い反米意識と強い宗教観がある。
過激派に賛同してない人々も、報復が行われてテロリスト以外の人間が犠牲になっ
たら、考え方が変わっていってしまうかもしれない。
そして中東諸国は貧しい国が多い。
テロ報復でまずやられるだろうアフガニスタンは内戦にはじまってアメリカの経
済封鎖などで国自体の復興も進んでいない状態。
もともとが「失うものは命だけ」って感じだ。
大規模テロの後に大々的な報復を宣言する大国アメリカ。
あまりにも出来すぎたシナリオに思えてしょうがない。

カテゴリー: その他 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください