外国の人の目からみた・・・

ディスカバリーチャンネルでニューヨーカーが日本料理を食べる短いドキュメントをやってました。
左耳にリングのピアスをつけた粋なナイスミドルが熱海の高級温泉旅館で懐石をいただいたり、フグを食べたりしておりました。
日本の「宣伝目的な旅番組」とは違うのでやたら部屋や料理がスゴイと下品に騒ぎ立てたりしないのでおもしろく観ることができました。
ただ、「この旅館は懐に余裕のある人が訪れるところです」と、きちんと言い添えられておりましたが。
ちなみに、その熱海の旅館は番組内で名前を紹介されることはなかったのですが、入り口の暖簾で名前がわかったので調べてみました。
「石葉」というところ。うーん、よさそう~~。
旅館のお部屋について「時代劇ファンならたまらないでしょう」とか言っていたり、「黒澤の映画を思い出した」とかいうコメントがいかにも外国人の目線で興味深い・・・。
そして、いよいよ、「Kaiseki(懐石)」に挑む彼なのですが。


カジュアルなスタイルの和食なら食べなれているニューヨーカーだったようですが、さすがに我々日本人もめったに食べることがないような懐石料理の数々にお手上げ状態。
年季の入った芸者(?)さんに食事の補佐をしてもらっておりました。
伊勢海老が上手に食べられずにヘルプした彼は「ニューヨークのレストランでロブスターを上手に食べられないヤツをみては物笑いのタネにしていたけど、まさか自分が同じハメになるとは」と苦笑い。
この旅館で温泉に入っていた彼を観て見直すところがありました。
彼は、腰にタオルを巻いたりして湯船につかることはなく、きちんと全裸で入浴してました。
「あー、ちゃんとマナー守ってるなぁ。意識してのことかな、無意識かなー」
ほら、日本の番組って、男のレポーターも女のレポーターもタオル巻いて入るじゃない。
あれ、どう見てもマナー違反だけど、「テレビだから」ってやってるわけでしょ。
前々から気に入らなかったんだよね。
だから、このドキュメントでハダカで入っていた彼にすごく共感がもてましたよ。
そんな彼も、納豆には「言葉を失って」いたようですが・・・。
ナマコ食べられても納豆はやっぱりだめなんだねぇ・・・(笑)
旅館をあとにした彼は今度はふぐを食べに行くのですが、「ふぐを食べただけで話題になる」と言っていたとおり、彼がニューヨークで聞いていたフグの話はかなり誇張されていたようで・・・。
あっさりしたフグの味に若干拍子抜けしたような顔をしていたのが笑えました(笑)
「命をかけて喰う人がいるくらいだからさぞ美味いのだろう」と思っていたらあの淡白な味。
拍子抜けするのも仕方ないかなーなんて。
ちなみに、彼がフグを食べたお店は、「にびき」というところ。
料理とは関係ないけど、フグのキモって鍵かけて業者に処分してもらうんですねぇ。
第三者に悪用されないようにということらしいけど・・・知らなかった・・・。
日本で放送される海外の旅番組も、「うわーすごーい、おいしー」だけしか言わないバカと、のっぺりした画面しか撮れないバカ以外の人間にきちんと作ってもらいたいなぁ・・・。
あ、道中で高速の休憩所に並ぶ自販機が紹介されてたのですが、やっぱ外人さんにとって日本人は「便利な機械好き」という印象らしいです。
ほら、焼きそばとかおにぎりとかフライドポテトだすニチレイの自販機とかああいうのは珍しいみたい。
「フライドポテト」がしんなりしているのがご不満な様子でしたが、コーヒーの味は本格的だとにっこりしてましたね(笑)
そして、外人がうどん喰ってると無条件に「ブレードランナー」を思い出す私でした・・・。

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