育児のストレス

「歩き」をマスターした梨彩はまったく家を引っかきまわすためにいるような存在だ。
片付ける→散らかす→片付ける→散らかす。
これで一日は終わる。無限ループだ。
「一緒におかたづけしようね~」と誘ってはいるが、片付けた端から散らかす(笑)。
完璧主義のお母さんには拷問に近いのではないかと思う。
一樹も「片づいた部屋」がデフォルトのヒトなのでときどきゴーモンを受けてるよう
な顔で部屋をみるときがある(笑)。
私としては散らかされるより辛いのは泣きつかれることだ。
最近は家事をしてるときはよっぽど眠いときじゃないとダダをこねることはなくなっ
た。
それでも夜などパソコンをいじってるときの彼女のダダこねはいっこうに治る気配が
ない。
だっことか、特別に甘えてるわけじゃないのだ。
居間にいて、雑誌とか読んだり、ボーっとテレビをみていたりする分には彼女は何も
いわない。
なぜだ、なぜパソコンにだけ固執するのだー!
彼女が私にパソコンをいじらせてくれるのは彼女がお気に入りのテレビ番組を見てい
るときか、ものすごく機嫌のいいときに限られる。
夜、一樹と一緒にパソコンに向かっていたりするととたんにグズグズいいながら抗議
する。
ふたりともパソコン部屋でパソコンに向かっているのがイヤらしい。
まぁ、一樹に対してコンピュータにやきもちを妬くのは正解だけどね。
しょうがないから、今日は古本屋で文庫本を買ってきた。
居間で読んでいれば梨彩も文句は言うまい・・・。

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